2012年01月22日

スサノオ - 素戔嗚尊1

伊邪那岐命が黄泉の国から帰ってきたあとの禊で生まれた神、素戔嗚尊。
最も最後に最も尊い三人の神が生まれた、その末の弟がスサノオと言うことは、
イザナギが産んだなかでも最も末っ子ということか?

それならばものすごく甘えん坊で、ヒゲが胸までつくほど伸びるぐらいの歳になりながら、死んじゃったお母さんに会いたいと泣きわめいていたのもよくわかる。

イザナギはそんな甘えん坊な息子のスサノオに呆れて「んじゃ勝手に黄泉の国へ行けぃ、ただし戻ってきたらシバくぞコラ」と一括。スサノオはスサノオでこれ幸いと、今まで任せられていた海の国をほっぽり出していく始末。

黄泉の国へ行く前にちょっくらねーちゃん(アマテラス - 天照大御神)にも挨拶していこう、日本で一番すごい神らしいし、もしかしたらお小遣いくれるかも!なんて気分でアマテラスのすみかである高天原に向かうスサノオを見て、驚いたのは当のアマテラス。

ちょっとなによあんた何しにきたのよここを侵略して私のすみか奪う気?やめてよちょっと女が男に敵うわけ無いじゃないあんた昔から女には優しくしなさいって言ってきたでしょまだわかんないのこの甘ったれ!

とひと通り言うとしょげかえるスサノオを見て、やっぱりかわいそうになっちゃう所がアマテラスの優しいところ、かどうかは知らないが、じゃあせめて邪心のないことを証明しなさい、そしたらお茶の一杯ぐらいは出してあげるわ、って言ったらスサノオは自分の持ち物から心優しい女神を産んであっさり邪心のないことが分かってしまったもんだから、甘えん坊スサノオはほらーほらー言ったでしょ?ボクチン全然悪いことなんて考えてないだよ?ただねーちゃんにちょっと挨拶していこうかなってだって黄泉の国へ行ったらさすがに帰ってこれないでしょー死んじゃうようなもんだしねでもよかった僕が全然悪い子じゃないってことが分かってよーしパパ張り切って今日は飲んじゃうゾ!!

とガンガン調子に乗ったかどうかはわからないが、まぁ案の定酔っ払って無邪気にウンコしたり馬殺したり人殺したり……無邪気に殺される方はたまったもんじゃないね。全く。

アマテラスもほとほと参って、「もういい、今流行りだし引きこもる」とか言って問題棚上げにして岩ン中に隠れちゃう始末。オイオーィ、お前の弟だろぉぉぉぉぉ、何とかしろよぉぉぉぉぉぉ、という神々の叫びがそこかしこにこだましたとかしないとか。

太陽神のアマテラスが隠れると、それまで太陽によって抑えられていた悪いもんたちがあばれ出しちゃった。そう。天日で干せない時のアレ、生乾きのニオイ。
もう高天原も中つ国(地上)も黄泉の国も生乾き臭でさんざん。これは困った、どうにかしないと、ということで、秀才中の秀才、詐欺師中の詐欺師であるオモイカネさんにみんなご相談。

しかし、オモイカネが思い浮かんだのは「よし、岩を爆破しよう」という末期的な考えだけで、そんなことしたら中にいるアマテラスも一緒にアボーンしかねないため全員の反対を受けることは確実でも岩だぜ?他にどうすればいいんよ?とか考えてるうちに、もう面倒になっちゃって、よし、今夜宴会を開いて、みんなが酔っ払ってわけわかんないうちに事故ってことで岩を爆破してみよう、もしかしたらうまくフタの部分だけ壊れて、アマテラスさん出てこれるかもしれないし、とかうまく行かなかった場合の責任とか一切考えず、「よし、今夜宴会。これだけが日本を救う唯一の手段」とかマジ顔でのたもうた。

さて宴もたけなわ、みんな酔っ払ってゲラゲラグデングデンてな感じ、そんな中人一倍露出癖のあるウズメちゃんが「よーし、今日はアゲアゲで行くわよぉ~」なんて言って激しく踊りだし、その激しさに耐え切れずチラリチラリと服がズレ落ちて行くもんだから、もう男衆は大興奮。オモイカネなんて爆破のこともすっかり忘れて、「マサーシー!マサーシー!!」とか言って鏡でウズメちゃんのソコやらココやらを除きまくる始末。



そのとき、歴史が動いた────────────────────



寂しくなったアマテラス、あまりの騒がしさに何が起きたかと、岩からちょっと顔を出してみた。
すると、ウズメちゃんはエロ可愛い踊りをしているし、男は全員スケベな顔して酔いまくっているし。

さすがは太陽神、ちょっと顔を出しただけで、太陽拳100倍くらいの発光効果、みんな酔っ払って鼻の下伸ばしているので1秒ぐらい止まった後に、あ、やべぇ!と気づく。
特に焦ったのはオモイカネ。この宴会の主催は自分だし、計画の中にアマテラスが爆死する可能性も含まれているし、まぁあれだ、爆死したら事故ってことで何とか収めよう、アマテラスはその時にはもう死んでいるんだし、とか考えていたもんだから、当の本人が顔を出すなんて予定外!想定の範囲外!!……ん?

アレ?これってチャンスじゃね?とかこのあたりの頭のまわり方はさすがの秀才、タジカラオのおっちゃんを引っ張り、超ダッシュでアマテラスの元へ赴く。はっと警戒したアマテラス、また岩を少し閉じつつ、隙間から「ねぇ、なんでこんな楽しそうに宴会やってるの?なんかあったの?……私のいないところで。ズルイ」とちょっと拗ねながら質問。
オモイカネは仄かな可愛さを感じつつ、(男なんて酒さえありゃ理由なんかなくっても酔えんだよ、そこんとこわかってないのがやっぱりなんだかんだ言ってもまだお嬢ちゃんだなぁ)とか思いながら「アマテラス様、あなたよりも尊い女神様が現れたので、皆で祝っていたのですよ、ほら、こちらがその女神様です」と、さっきまでマサーシーとかいって覗いていた鏡をアマテラスの眼前へ。

「この方が……?」と鏡を見て、もっと見ようと身を乗り出したところを、「いまだおっちゃん!」とタジカラオに合図。タジカラオのおっちゃん、「フンガー」とアマテラスを無理やり岩から引きずり出し、もういっちょ「フンガー」と岩を封印。

こうして、アマテラスは無事岩からお出でになられ、オモイカネの主神爆殺という暴挙は実行されずにすみました。

「全てはあなた様を救い出すため」という理由での宴会に、なんだか腑に落ちないアマテラスだったが、まぁ心配かけたのは悪かったかな、とちょっと反省し、生乾き臭に耐えられずに皆がアマテラスを引っ張り出したとはかけらにも思わず、せめてもの罪滅ぼし、と、肉親であるスサノオを高天原追放に処したとか。


さて、今のところ全然活躍していないスサノオがカッコいいのはここからだ……


が、いささか行数を使いすぎたので続きはまた次回!
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posted by グッドゴッド at 23:55| Comment(0) | 神話・物語 | 更新情報をチェックする
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