2012年01月24日

スサノオ - 素戔嗚尊2

さて、高天原を追放されたスサノオは、腹が減ってあっちにふらふら、こっちにヨロヨロ、川っペリまで歩いてくると、なんと箸が流れてきたじゃないですか!

箸が流れてきた→人がいて飯を食ってた→おれも食いてぇ、俺にもクレ!

ということで川上に向かって猛ダッシュ!案の定藁葺きの一軒家があったんだけど、なんかすっごいダークなイメージ。そんなことも構わず、スサノオは「俺にも飯くれちょー!」と勢い良く家に突っ込むと、中にはじいさんばあさんとその間に絶世の美女(しかも若い)が!!
スサノオは「お嬢さん、デートしましょう、いやもういいからキスしましょう、そのあとはニャンニャ(ry」と唐突に言ったかどうかの伝承は残っていないが、顔を近づけるとどうやら泣きはらした目をしている若い美女。「おいジジババ、お前らこのねーちゃんを拐かしてきた盗賊だなこのヤロウしかも莫大な身代金を要求して手に入れた後にこの若い子も取って食おうってんだなこのひとでなし俺と勝負しろィそして俺が勝ったらこの子は俺のもんだぞこのやろういやジジババに天津神の俺が負けるわけねーからこの子は既に俺のもんみたいなもんださあお嬢さん、デートしましょう、いやも(ry」とか何とか喚いたスサノオを見て、ジジババさまは大驚き。なんてったって天津神なんて普通中つ国(地上)にはいないからねぇ。そんなこと言い出す人は変人か神様しかいないだろうってことで、どうやら自分らの子供(若い美女)を気に入っているようだし、一つ悩みを打ち明けて解決してもらおうと決心した。

「いやいや、そうではござりませぬ、この子は私どもの子です。実は、最近このあたりに八岐大蛇(ヤマタノオロチ)という大蛇が現れ、私らの子を一人ずつ食い荒らしていくのです。この子は9人姉妹の末の子。そして今夜、ヤマタノオロチに食べられる哀れな最後の子。それを悲しんで、こうして三人、泣いていたのです。でもお話によると、貴方様は天津神。どうか貴方様のお力で、ヤマタノオロチを退治していただけないでしょうか。お気に召されましたら、この子はもちろん差し上げます」

やっべーあまりにも歳が離れているからとっつぁまだとは思わなかったよしかも大蛇にこの子が食われるとかさらに9人姉妹て全部生きてりゃ小ハーレム作れたじゃねえかこのやろうそんなの断じて許さん!許さんぞおおおお!!!!!11
「よし、お父様・お母様、私がその大蛇とやらを退治して差し上げましょう。そのかわりこの子をくださるというのは嘘じゃありませんね。今夜からもらっちゃいますよFOOOOOOOO!今夜はフィーバーFOOOOOOO!!!でもそんな悲しい時なのに御飯食べてしかも箸を何故か川に流すとか誰得?」と言ったかどうかは知らないが、スサノオは若い美女(奇稲田姫=クシナダヒメ)をゲットし、名前の通りクシにして自分の髪にさし、山でオロチが来るのを酒飲みながら待っていた。



そして夜。



お決まりの雷がなって、何やらガサガサいいながらでっかい影が。
おお、こりゃすげえ、なんか頭が8つあるでよ。だから山田、じゃなくてヤマタ。しかしアレだな、円状にみれば8マタだが、平面に並べると7マタ。これいかに。しかも目がみんな赤く光ってるし、背中には苔生えてるし、尻尾まで8つとか、これなんて宇宙怪獣?無理ゲーでしょ、これとスサノオがひとしきり思うが早いか、頭の一つがスサノオめがけてひゅるりんぱと向かって来たもんだから、スサノオも慌てて「むひょぅほ」とか変な声を出しつつ酒瓶を振り回すと、それが変なふうにオロチの頭にあたって派手に割れた、と。顔についた酒をペロリ、とヒトなめ。オロチの頭はグデーンと眠ってしまった。

ん?どうしたの?大丈夫?と別の頭が寝ている頭をペロペロ舐めて、その頭もグデーン。

まさかの8連続。みんなグデーンした隙をスサノオが見逃すわけがない。

さすが破壊神スサノオ、持っている剣を抜いて、「わーはははははははははわーははははははははは」と嬉々として8つの首を次から次へはねとばしていったが、調子に乗って8つの尻尾まで切り落とそうとしたところ、剣が何かに弾き返されてまっぷたつに折れちゃった。
思いもよらぬ反動で、「んがぐぐ」とか言いながらよろめいたスサノオは、何に弾き返されたんだ?とオロチの尻尾を見てみると、尻尾の一つになんとも立派な別の剣が眠っていた。

「検分いたす」と誰も聞いていないのに時代劇風にひとりごち、スサノオはその剣を取り出してみると、FF5で用心棒が持っていたあの刀じゃありませんか!!

「あの頃はこれを手に入れるまでリターンしまくったぜ……」とどっちが元ネタかわからなくなるようなメタ発言をした後、「ねーちゃん、この前はごめんねー、これあげるから許してちょー」と、その立派な剣(天叢雲剣=後の草なぎ剛、じゃなくて草薙の剣)を高天原のアマテラスに献上した。


かくしてヤマタノオロチは退治され、スサノオは若い美女(クシナダヒメ)をお嫁さんとしてゲット、リア充の仲間入りしたにも関わらず次の瞬間には黄泉の国へゴーとか、どんな罰ゲーム?という感じだがまぁ自分で望んでいるんだから仕方が無いとは言いつつもクシナダヒメにとってはヤマタノオロチに食われてもスサノオに嫁いでも次の日には黄泉の国じゃどっちでも変わんないんじゃね?とか思ったり思わなかったり。


なお、スサノオたんのお母さん、イザナミたんは既に体が原型を留めておらず、結局スサノオたんはママには会えなかったとか……いう話は伝わっていません。
もう黄泉の国全体がイザナミの子宮みたいなもんかもしれませんね。
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posted by グッドゴッド at 00:23| 神話・物語 | 更新情報をチェックする

2012年01月22日

スサノオ - 素戔嗚尊1

伊邪那岐命が黄泉の国から帰ってきたあとの禊で生まれた神、素戔嗚尊。
最も最後に最も尊い三人の神が生まれた、その末の弟がスサノオと言うことは、
イザナギが産んだなかでも最も末っ子ということか?

それならばものすごく甘えん坊で、ヒゲが胸までつくほど伸びるぐらいの歳になりながら、死んじゃったお母さんに会いたいと泣きわめいていたのもよくわかる。

イザナギはそんな甘えん坊な息子のスサノオに呆れて「んじゃ勝手に黄泉の国へ行けぃ、ただし戻ってきたらシバくぞコラ」と一括。スサノオはスサノオでこれ幸いと、今まで任せられていた海の国をほっぽり出していく始末。

黄泉の国へ行く前にちょっくらねーちゃん(アマテラス - 天照大御神)にも挨拶していこう、日本で一番すごい神らしいし、もしかしたらお小遣いくれるかも!なんて気分でアマテラスのすみかである高天原に向かうスサノオを見て、驚いたのは当のアマテラス。

ちょっとなによあんた何しにきたのよここを侵略して私のすみか奪う気?やめてよちょっと女が男に敵うわけ無いじゃないあんた昔から女には優しくしなさいって言ってきたでしょまだわかんないのこの甘ったれ!

とひと通り言うとしょげかえるスサノオを見て、やっぱりかわいそうになっちゃう所がアマテラスの優しいところ、かどうかは知らないが、じゃあせめて邪心のないことを証明しなさい、そしたらお茶の一杯ぐらいは出してあげるわ、って言ったらスサノオは自分の持ち物から心優しい女神を産んであっさり邪心のないことが分かってしまったもんだから、甘えん坊スサノオはほらーほらー言ったでしょ?ボクチン全然悪いことなんて考えてないだよ?ただねーちゃんにちょっと挨拶していこうかなってだって黄泉の国へ行ったらさすがに帰ってこれないでしょー死んじゃうようなもんだしねでもよかった僕が全然悪い子じゃないってことが分かってよーしパパ張り切って今日は飲んじゃうゾ!!

とガンガン調子に乗ったかどうかはわからないが、まぁ案の定酔っ払って無邪気にウンコしたり馬殺したり人殺したり……無邪気に殺される方はたまったもんじゃないね。全く。

アマテラスもほとほと参って、「もういい、今流行りだし引きこもる」とか言って問題棚上げにして岩ン中に隠れちゃう始末。オイオーィ、お前の弟だろぉぉぉぉぉ、何とかしろよぉぉぉぉぉぉ、という神々の叫びがそこかしこにこだましたとかしないとか。

太陽神のアマテラスが隠れると、それまで太陽によって抑えられていた悪いもんたちがあばれ出しちゃった。そう。天日で干せない時のアレ、生乾きのニオイ。
もう高天原も中つ国(地上)も黄泉の国も生乾き臭でさんざん。これは困った、どうにかしないと、ということで、秀才中の秀才、詐欺師中の詐欺師であるオモイカネさんにみんなご相談。

しかし、オモイカネが思い浮かんだのは「よし、岩を爆破しよう」という末期的な考えだけで、そんなことしたら中にいるアマテラスも一緒にアボーンしかねないため全員の反対を受けることは確実でも岩だぜ?他にどうすればいいんよ?とか考えてるうちに、もう面倒になっちゃって、よし、今夜宴会を開いて、みんなが酔っ払ってわけわかんないうちに事故ってことで岩を爆破してみよう、もしかしたらうまくフタの部分だけ壊れて、アマテラスさん出てこれるかもしれないし、とかうまく行かなかった場合の責任とか一切考えず、「よし、今夜宴会。これだけが日本を救う唯一の手段」とかマジ顔でのたもうた。

さて宴もたけなわ、みんな酔っ払ってゲラゲラグデングデンてな感じ、そんな中人一倍露出癖のあるウズメちゃんが「よーし、今日はアゲアゲで行くわよぉ~」なんて言って激しく踊りだし、その激しさに耐え切れずチラリチラリと服がズレ落ちて行くもんだから、もう男衆は大興奮。オモイカネなんて爆破のこともすっかり忘れて、「マサーシー!マサーシー!!」とか言って鏡でウズメちゃんのソコやらココやらを除きまくる始末。



そのとき、歴史が動いた────────────────────



寂しくなったアマテラス、あまりの騒がしさに何が起きたかと、岩からちょっと顔を出してみた。
すると、ウズメちゃんはエロ可愛い踊りをしているし、男は全員スケベな顔して酔いまくっているし。

さすがは太陽神、ちょっと顔を出しただけで、太陽拳100倍くらいの発光効果、みんな酔っ払って鼻の下伸ばしているので1秒ぐらい止まった後に、あ、やべぇ!と気づく。
特に焦ったのはオモイカネ。この宴会の主催は自分だし、計画の中にアマテラスが爆死する可能性も含まれているし、まぁあれだ、爆死したら事故ってことで何とか収めよう、アマテラスはその時にはもう死んでいるんだし、とか考えていたもんだから、当の本人が顔を出すなんて予定外!想定の範囲外!!……ん?

アレ?これってチャンスじゃね?とかこのあたりの頭のまわり方はさすがの秀才、タジカラオのおっちゃんを引っ張り、超ダッシュでアマテラスの元へ赴く。はっと警戒したアマテラス、また岩を少し閉じつつ、隙間から「ねぇ、なんでこんな楽しそうに宴会やってるの?なんかあったの?……私のいないところで。ズルイ」とちょっと拗ねながら質問。
オモイカネは仄かな可愛さを感じつつ、(男なんて酒さえありゃ理由なんかなくっても酔えんだよ、そこんとこわかってないのがやっぱりなんだかんだ言ってもまだお嬢ちゃんだなぁ)とか思いながら「アマテラス様、あなたよりも尊い女神様が現れたので、皆で祝っていたのですよ、ほら、こちらがその女神様です」と、さっきまでマサーシーとかいって覗いていた鏡をアマテラスの眼前へ。

「この方が……?」と鏡を見て、もっと見ようと身を乗り出したところを、「いまだおっちゃん!」とタジカラオに合図。タジカラオのおっちゃん、「フンガー」とアマテラスを無理やり岩から引きずり出し、もういっちょ「フンガー」と岩を封印。

こうして、アマテラスは無事岩からお出でになられ、オモイカネの主神爆殺という暴挙は実行されずにすみました。

「全てはあなた様を救い出すため」という理由での宴会に、なんだか腑に落ちないアマテラスだったが、まぁ心配かけたのは悪かったかな、とちょっと反省し、生乾き臭に耐えられずに皆がアマテラスを引っ張り出したとはかけらにも思わず、せめてもの罪滅ぼし、と、肉親であるスサノオを高天原追放に処したとか。


さて、今のところ全然活躍していないスサノオがカッコいいのはここからだ……


が、いささか行数を使いすぎたので続きはまた次回!
posted by グッドゴッド at 23:55| Comment(0) | 神話・物語 | 更新情報をチェックする
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